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ピッケル リンク集

ピッケルは、積雪期の登山に使うつるはしのような形の道具。語源はドイツ語の"Eispickel"。英語では"ice axe"と呼ばれる。 その用途は幅広く、氷雪の斜面で足がかりを作るのに用いるほか、確保の支点(ビレイピン)、滑落時の滑落停止、グリセード時の制動及び姿勢の維持、アイスクライミング時の手掛かり[1]、杖代わり、時には雪上でテントのペグとして使ったりもする。 山岳地帯での縦走用には柄が真っ直ぐで比較的長い60-70cm程度のものが用いられるが、氷壁などの突破用には30-40cm程度と短めのものが用いられる。氷壁用のものは、オーバーハングしている局面を考えて柄がカーブしているものもある。 かつて近世-戦前程度には杖としての使用局面が多かったらしく100cm程度あったが、現在はストック[2]を別に用意することも多く、シビアな局面だけで利用されることが増えたため短めのデザインとなっている。

柄の部分をシャフト[3]、柄の上端に付いている頭部をヘッド、ヘッドの両側に付いた刃のうち細く尖った方の刃をピック、広がった方の刃をブレード[4]、柄の下端に付いた尖った部分をシュピッツェまたは石突き(いしづき)という[5]。 素材は通常鋼鉄であるがアルミニウム合金、チタン合金などで製造されたものもある[6]。 各先端部分は用途上非常に鋭く作られ刃物そのものである。そのため輸送時は革や合成樹脂製のカバーを取り付けなければ危険である。またリュックサックの外側に取り付けて歩くと危険であるため、使用しない時は中に収納して運ぶことが勧められる。

初めて使われたのは1840年頃とされている。 戦前よりスイス製のベント、シェンク、ウィリッシュなど銘品が輸入され、非常に高価であったが、徐々に国産化もなされ、有名な所では門田、山内、森谷などが多くの岳人に愛用された。 戦後はフランス製ではシモン、シャルレなども人気があり、国産ではダイナミックスノーマンやトップなども多く愛用された。 ピッケルは古くから「岳人の魂」などと呼ばれ充分な手入れを行い磨き込まれて愛用されてきたが、現在では単なる登攀用具の一部となり、かつてのような「こだわり」をもって愛用する登山者は多くはない。 太平洋戦争中は気軽に登山出来る状況ではなくなったが、戦地に赴く若者の中には自らのピッケルを後輩に託し生きて帰るまで「預かってくれるよう」言い残し二度と帰らなかった岳人も多かった。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』




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